分割リノベという選択肢

|フルリノベ、ハーフリノベ、クアトロリノベ

リノベ※には色々な選択肢があります。部分から全体まで必要な範囲を選択して計画、実施する事が可能です。一時リビングやキッチン等の主たる居室のみに絞ったリノベが流行りました。これを業界ではハーフリノベと呼んでいました。半分ぐらいリノベするからハーフです。全体をリノベするフルリノベに比べて費用を節約出来ます。ただし、検討する作業はフルもハーフもそんなに変わらないので、費用対効果はフルより劣ります。多少割高でも総額の予算を抑えたり、工期を短く出来る等のメリットがあります。

※リノベ=リノベーション(とは?については以前のコラムで触れています。)

最近ではハーフリノベのさらにハーフぐらいの部分的なリノベの需要も増えている様に感じます。具体的には非居室(トイレや収納や浴室など)や窓、壁、床、天井等の部分に絞ったリノベです。ハーフのハーフですから”1/4″でクアトロとも呼べそうです。(実際にそう呼ばれている訳ではありません。)

この部分的なリノベを勝手にクアトロリノベと命名して話を進めますが、リノベをクアトロにする事でどんなメリットがあるでしょうか?ハーフリノベよりも総額を抑えられそうなのはイメージ付きますよね。その他にも実体験を踏まえて以下の様なメリットがあると考えています。

<メリット>

・費用総額を抑えられる>>>>短期経済負担の削減
・部分に集中して計画するので個性を出しやすい>>>>>計画負担の削減
・工期を短縮出来る>>>>工事負担の削減
・電気、水回り等の設備2次配線、配管を交換出来る>>>>インフラの部分整備
・断熱、気密、換気を補強できる>>>>性能の加算

一方でデメリットは以下等が挙げられます。

<デメリット>

・費用が割高になる>>>>長期経済負担の増加
・既存部分とリノベ部分との調整が難しい>>>>最小単位の制限
・労務負担が大きい>>>>仮設(養生・運搬等)費用が割高
・他の設備の二次側や一次側の整備が出来ない>>>>インフラ整備の先送り

以上、クアトロリノベは短期的に環境改善をする手段であり、クアトロ第1段、第2段という様に計画的に分割されたリノベ積み重ねて最終系を目指すカテゴリーであることが分かります。結局の所はリノベ全体の計画が立てられていないとクアトロリノベも無駄に終わってしまう可能性があります。

ですから、リノベの全体像を考慮して計画していく事が一番重要ですね。というお話でした。

rezotto staff
rezotto staff.Md | design dept.

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